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【号外】第13回日本骨粗鬆症学会(2)

11月3日(木)〜5日(土)の3日間、神戸国際会議場にて開催され出席しました。
前号に続き学会レポートです。


整形外科医

骨折の要因には骨密度も必要ですが骨質も重要です。ということは、骨強度が大事ですね!


 



骨密度・骨強度は定期的に測定することをお勧めします。
当店の測定会を是非ご利用ください!
やせている人より太っている人の方が骨折しにくい。骨に負担がかかる分、骨が丈夫だそうです。
70歳を超えた方はご注意を!転んだ経験のある方は次も転ぶ可能性が高いそうです。





寝たきりの原因になっている大腿骨の骨折にはご注意を!
子供のころからの運動量が減っています。骨への負荷が無い為に骨が丈夫にならないそうです。
子供から大人まで太陽に当たる時間が少なくなってきています。1日15分程度腕を日に当ててください。
特に最近では、外出時にUVクリームを必要以上に使うことによってビタミンDの吸収量が落ちている。


生活習慣病からの骨粗鬆症

以前は、“成人病”と言われていましたが最近では子供も同じ病気になる為“生活習慣病”と言われます。
糖尿病の方。インスリンの投与が骨密度の低下を招いているそうです。血糖値の高い方は要注意!
慢性腎臓病の方はエネルギー・タンパク質・食塩・カリウム・リンの摂り過ぎに注意!
複数の病気による骨粗鬆症の併発。
変形性膝関節症は、認知症になりやすいそうです。


薬剤性骨粗鬆症

  • ステロイド
  • メトトレキサート
  • ヘパリン
  • ワルファリン
  • 抗けいれん薬
  • リチウム
  • タモキシフェン
  • 性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)
  • アロマターゼ阻害薬
  • SSRIs
  • (ピオグリタゾン)
  • (PPI)

(骨領域の副作用疾患対応マニュアル(厚生労働省,2008)に掲載予定)

幅広い範囲の薬が取り上げられています。
“骨密度を上げる薬”にも副作用が出ているものがあります。ご注意ください。
特に歯の治療中の方は歯科医の先生とご相談ください。



栄養

バランスの良い食事を考えましょう。
基本はカルシウムを摂る事です。ビタミンD・ビタミンK・マグネシウム・亜鉛も大切です。
コラーゲンは骨の根幹を作っています。もちろん美容にもOK!
リンは摂り過ぎにご注意を。リンがカルシウムの吸収率を下げています。糖尿・腎臓病にも影響大です。
カルシウムをサプリメントで摂ることは危険が伴うようです。(摂取量・中身、成分が分からない。)


ビタミンDが多い食品 さけ・うなぎ・さんま・ひらめ・いさき・たちうお・かれい・干しシイタケ
ビタミンKが多い食品 納豆・ほうれん草・小松菜・ニラ・ブロッコリー

※但し、ワ―ファリン(血液をさらさらにする)を服用している方は納豆は食べられません。ご注意を!
肉類・魚・野菜・貝類・乳製品、彩りを考えて多彩な組み合わせにしましょう。
吸収の良い乳製品は1日3回、牛乳・ヨーグルト・チーズ等を組み合わせて摂ることを勧めていました。


年代別の牛乳摂取量

成長期の子供たち 800ml程度(理想)
大人 600ml程度まで。
(脂肪が気になる方には低脂肪の牛乳・ヨーグルトをおすすめします!)


次号は骨折予防・転倒予防・運動について書きたいと思います。

転ばぬ先の“チエ”必要ですね!


骨粗鬆症の予防にはやっぱり牛乳がおすすめ!



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