Vol.14 「骨と健康」子供編大切なお子様を怪我・骨折から守る為に私達の体には約200の骨のパーツがあります。この骨の骨幹を作っているのはコラーゲンです。その周りを カルシウムが覆っています。家で言うと、柱がコラーゲン・壁がカルシウムの役割をしています。 どちらの素材が悪くても、長持ちをせずに壊れてしまいます。 成長期の子供達の身体は、日々の使い方で、“転倒”・“骨折”・“ねんざ”・“脱臼”・“成長痛”などがおこります。 また、“手や足の左右の骨密度・骨の長さの違い”による “腰痛”・“ひざ痛”等の問題も起きているようです。 第13回骨粗鬆症学会が神戸国際会議場で開催されました。 骨粗鬆症学会出席の先生方の報告によりますと 「子供の骨密度の上がらない原因」
「リンの摂り過ぎ」に注意して下さい! リンは体にとって大切なミネラルなのですが、最近の子供たちは必要以上にリンを摂っているようです。 整形外科の先生からは、リンの摂り過ぎによるカルシウムの骨への影響を指摘しています。 今回の学会に参加した小児科・内科・の先生方からも、子供の生活習慣病(特に糖尿病・腎臓病)の原因は、 “リンに問題があるのではないか”とも言われています。ペットボトル症候群も問題にされていました。 ※「血液内のリンの効力を減らすのは」 薬学者のアールミンテル教授によりますとリンの効力を減らすには“マグネシウム”が必要だと言います。 マグネシウムが多く含まれる食品には、穀類・豆類・バナナ・緑黄色野菜等があります。たべてね!! 「女子にとってのカルシウム」 成長期の女子にとってカルシウムは男子以上に大切です。 この時期に摂ったカルシウムの量が“出産”・“授乳”子供への遺伝に大きく影響するそうです。 余談ですが、昔は“小さく産んで大きく育てる”といわれましたが、最近では“小さく生まれた子は糖尿病になりやすい”とも言われています。ご注意ください! また、閉経後の骨量もこの時期のカルシウムの摂取量が大きく関係していると言われています。 初経が早いほど骨密度が高いとも言われています。一方で初経が遅いほど長生きをしているとも…。 「どうしたら背がたかくなるの?」 背が高くなる一番の要因はやはり“遺伝”のようです。でも確率は50%だそうです。 では、背が高くなるには…。 やはり、栄養です。もちろんカルシウムもありますが、食品の種類・色合いが大切だそうです。(栄養大学教授) 何といっても運動です。ジャンプすること・目標を持って大きくなろうと思うことが大事。(スポーツ科学教授) 1日15分程度は太陽に当たる。ビタミンDの活性化!だそうです。(内科医) やはり睡眠です。“寝る子は育つ”は、今も健在!だそうです。(小児科医) 骨にとってのマイナス要因とは何でしょうか?
等があげられています。ストレスからくる腸の弱さもあるようです。 何故子供たちには牛乳が必要なのでしょうか?下図のように、成長期の子供たちは骨が一気に伸びていきます。この時期にカルシウムが不足すると、しっかりとした骨が出来ません。骨密度が低い場合には圧迫骨折が起こりやすくなります。(下段左図参照) また、骨が伸びても太さが追いついていかない為に、折れやすい骨になってしまいます。(下段右図参照) この時期の子供のカルシウムの必要量は800mg〜1200mgと言われています。 この量を食事で計算しますと
この3点で530mgにしかならないのです。だ・か・ら、学校給食では牛乳が欠かせません。 毎日の食事で魚や野菜をもっと食べられますか? 牛乳なら学校で1本・家庭でも1本飲めませんか? 牛乳をもう1本飲むことで760mgのカルシウムが摂れます。でもまだ足りないと思われますが、牛乳のカルシウムは吸収が良い為にこれで必要量がカバーできるのです。背が高くなりたい人運動する人にはもう1本を! それでも、牛乳を「飲めない」・「アレルギーになるかも?」という子達にはヨーグルトをおすすめします。 ヨーグルトには乳酸菌が多く含まれるので腸からのカルシウムの吸収率を高めます。免疫力もUPします! カルシウムの骨への吸収率を上げるためには、ビタミンD・ビタミンKも大切な要素です。 ビタミンDが多く含まれるものには、鮭・さんま・ウナギ・干しシイタケ?等があります。 但し、最近の干しシイタケは乾燥物が多いのでビタミンDの量が減っています。自宅で干しましょう! ビタミンKは、納豆・ほうれん草・小松菜・ブロッコリー・ニラ等に多く含まれます。いろいろ食べてください! 「ご注意ください」 当店では、今までに約6,500人を超える方の骨密度測定・骨強度測定を実施してきました。そのなかで、“腰が痛い”・“膝が痛い”という方の80%以上は骨密度・骨強度の測定値が“左右のバランスの悪さ”です。 これは人が2本足で歩くようになったからと言われますが、利き腕を多く使うことによって、利き腕の骨密度が高く(長く)なり、その反対側の足の骨密度が高く(長く)なる為、左右のバランスが悪くなると考えられます。 この現象は早い人では小学生から始まっています。特に早くからスポーツをしている子に見られます。 気になる方は当店の測定会をご利用ください!
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