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Vol.12 運動と健康のはなし

運動による健康への効果

運動は、肥満の解消や、体力増進のために適度な運動は有効といわれています。また、体の持久力を高めることで、筋肉が長時間の運動を行うための力を備え、体に十分な酸素を供給することができるようになると考えられています。

適度な運動には基礎代謝を高める・生活習慣病を予防する・筋肉を維持する・心肺機能を高めるといった有効性があります。しかし、無理な運動や苦痛を伴う運動は体や精神に良くない影響を与えてしまうこともあるので、無理なく楽しめるペースで行う程度がよいでしょう。運動は、生活習慣病の予防のためばかりでなく、基礎代謝を活発にし、身体や精神を若く保つためにも有効であるといわれています。


身体機能の向上

1. 心肺機能の向上 心臓の心拍出量が増加し、酸素が体内に効率良く取り込まれます。
2. 血管・血圧の正常化 血液循環が良くなるため、血圧を下げる効果のある血液中のタウリンが増加します。
3. 骨代謝の改善 カルシウムの消化吸収を高め、カルシウムを骨に定着させ、骨の形成を活性化します。
4. 筋肉量の増加による
基礎代謝量の増加
心臓の拍動や、呼吸・体温保持などの生命維持、脂肪燃焼効率UP!
5. 糖代謝の改善 筋肉でブドウ糖や脂肪の利用が促進され、肥満を予防します。炭水化物ダイエットには最適!インスリン感受性を高めるため、血糖値を下げたり、糖代謝を活発にします。糖尿病予防に!


心に及ぼす影響

1. 運動は、心理的緊張を和らげ、日常的な欲求不満、葛藤の解消に役立ちます。
2. 各諸器官に刺激を与え、ストレスに対しての抵抗力を高めます。
3. 気分が爽快になり、意欲も湧いてきます。不快感を解消します。
4. 感情面にプラスの効果を及ぼし、より良い心理的な適応状態を作り出します。






運動不足がもたらす弊害

最近は、自動化・省電力化によって、身体を使う機会が少なくなり、日常生活の中で健康を維持するために必要な運動量を確保することが大変難しくなっています。その反動として、運動不足による健康障害、すなわち「運動不足病」が発生するようになりました。 運動不足病とは運動不足が原因で生じる疾病のことで、厳密な規定はありませんが大半は生活習慣病といわれるものです。これらの予防のためには、運動をすることが最も効果的です。


運動不足から誘発される状態と疾患例

潜在的な影響 運動不足病の症状例
脂肪の蓄積 肥満・高血圧・高脂血症
心肺機能の低下 息切れ・脈拍数の増加
筋肉の委縮 腰痛・ひざ痛
起立性調節障害 めまい・脳貧血
糖代謝機能の低下 糖尿病
骨密度の低下 骨折・骨粗鬆症
ストレス耐性の低下 情緒不安定・ノイローゼ等


健康づくりのための運動指針

1.生活の中に運動を
 ・歩くことから始めよう
 ・1日30分を目標に
 ・息がはずむ程度のスピードで
2.明るく楽しく安全に
 ・体調に合わせマイペース
 ・工夫して、楽しく運動長続き
 ・時には楽しいスポーツも
3.運動を生かす健康づくり
 ・栄養・休養とのバランスも
 ・禁煙と節酒も忘れずに
 ・家族のふれあい、友達づくり


運動療法とは、運動することによって心肺機能が高まり血液の循環が良くなります。 そして、LDLコレステロールや中性脂肪の分解が活発になり、HDLコレステロールが増えます。継続的に運動習慣を身につけることによって、太りにくい体質になるようです。 しかし、日頃から運動習慣のない人が、急に激しい運動をすると思わぬ負担を体にかけてしまうことがありますから、無理なく長く続けられる有酸素運動(酸素を大量に取り入れ体内で消費する)が適しているようです。 これは、脂質をエネルギー源とするので体への負担が少なくてすむようです。

※朝晩に10〜20回程度大きく深呼吸をするだけでもチョッと効果があるようですよ!



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