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Vol.02 腎臓のはなし

腎臓は、へそよりやや上の背中側に位置し、脊柱を挟んで左右1個ずつ存在します。大きさは成人の握りこぶし程度で、重さは1個当たり150g、形はそら豆のような形です。


腎臓には次のような働きがあります。


はたらき   腎臓機能低下による症状
老廃物を尿として排泄   老廃物が体内に留まる…尿毒症
水分バランスを調節   水分を尿として排出する力が低下し、水分が留まる…むくみ
ビタミンDを活性化   血液中のビタミンDが不足する…骨が弱くなる
赤血球産ホルモンを分泌   貧血


腎臓病の三大特徴
1.自覚症状が少ない
腎臓病の症状は、むくみ、たんぱく尿、血尿、高血圧
2.気づかないうちに進行する
腎臓病は血液や血管と関連が深いので、糖尿病、高血圧、通風などからくることもある
3.糸球体は再生しない
糸球体は一度壊れてしまうと殆ど再生できない


糸球体とは、浄水器のカートリッジのようなもので血液をろ過する働きをします。血液が濃かったり、汚れていたりすると糸球体の消耗が早くなり壊れてしまいます。

カートリッジは交換ができますが、糸球体は交換ができないので血液のろ過ができなくなってしまいます。(人工透析になる前に血液はサラサラに!)高血圧にならない為にも!!



食事療法

栄養素を補給しながら、機能が低下した腎臓への負担を軽減して、症状の進行を少しでも遅らせることが目的です。栄養基準量や制限基準は、腎臓機能、尿量、むくみ、たんぱく尿、高血圧の程度によって設定します。食事療法の対象となる疾患は、急性腎炎、慢性腎炎、ネフローゼ症候群、腎硬化症、腎不全などです。


食事療法の基本

●塩分制限

ナトリウムが排泄されにくくなることで血液中に増えると、水を引き込む力によって体内の水分量が増え、むくみを引き起こします。食塩摂取を制限するためには、薬味、レモン汁、ごま油など、香りのある食材を利用するとよいでしょう。

●たんぱく質制限

たんぱく質が代謝されると、老廃物(窒素化合物)が残ります。この老廃物は腎臓でろ過されて尿中に排泄されるため、大量にたんぱく質を摂取すると腎臓の負担が増え、腎臓機能が悪化してしまいます。

●エネルギーの十分な摂取

エネルギーの摂取量が不足すると、筋肉などのたんぱく質を壊してエネルギー源として利用するようになります。すると、血液中に老廃物が増え、腎臓に負担がかかります。また、筋肉などを壊した際にその細胞の中にあったカリウムが血液中に流出するため、カリウム濃度が上昇して心臓に悪影響を与えてしまいます。

減量する時でも栄養分はしっかり摂ってね!カルシウムも忘れずに!!



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